最後のTutti,最後の弦分奏
音楽?音学?音ヶ苦?

May. 12 1999

ここ何回かの練習では, 練習をはじめるときのみなさんの表情がいまいち暗いというか, エネルギーを感じないことが多かったような気がします. そのため,一番最初に演奏したときに出て来る音もなんとなく停滞気味で, 面白みがありません. 演奏会前で緊張しているのでしょうか? それとも,いまだに弾けないことの負い目でも感じているのでしょうか? いずれにせよ,演奏することに喜びを感じていないような印象を受けました. 最近の練習では,一番最初の演奏の前,あるいは一度弾いた後に, やる気を出すように一言言っていたのを覚えていますか? それは,このことが原因です.

私の振る練習はこの間の月曜をもってすべて終了しました. 外様のトレーナーであるにも関わらず, みなさん非常に良く努力してくれたと思います. いろいろありましたが, 自分にとってはいい経験だったと思います. 勉強になりました.どうもありがとう.

最初の頃に書いていたページを見ると, いろいろとやりたいことがあったにも関わらず, ほとんどできていないことがわかります. 普段あまり気にしないでやっていることに, これを機会に注目してもらおうと思っていたことが結構あったのですが, ほかにやらなければいけないことがたくさんあってできませんでした. 曲作りのほうも, 本当はもっと突っ込んだことをやりたかった. そうでないと自分がトレーナーになって意味がないから. でも,アンサンブルを整えることで精一杯でした. 自分の能力の限界を感じさせる半年でした.

とはいえ,なんとか1楽章だけは O.K. のようなものが出せそうなところまで たどり着けました. ほかの楽章についても, もうあと少し頑張れば聴ける演奏になりそうな感じです.

皆さんへの最後のお願いとしては, とにかく「演奏を楽しんで欲しい」ということです. 本番のステージ上で, 気持ち良く演奏する姿を見せて欲しい. ほかの人には真似ができない,皆さんの音楽を聴かせて欲しい. 演奏を楽しんでいる姿,積極的に音楽を作ろうという姿は, それを聴いている者に感動を与えることができます. アンサンブルには神経を使って欲しいと思いますが, それだけにこだわって表現のない演奏は感動を与えることができません.

今一番重要なのは, この演奏によって何かを伝えようとする「意志」です. あなたはブラ2(39, ローエングリンでもよい)のどこに感動しますか? あなたはブラ2を演奏することでお客さんに何を伝えたいのですか? 我々は,音楽が好きだから演奏する. 演奏することに喜びを感じる. そして,この喜びをだれかに伝えたい. 奏者ひとりひとりの心がひとつになったとき, それはホール中を満たし,人を感動させる原動力となる.
是非,考えてみてください. そして,客席のすべての人に感動を与えてください.
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harada@tanimoto.nuee.nagoya-u.ac.jp